バラード第1番 ト短調
5年近くかけて作曲された若きショパンの大作。華麗なピアニズムと旋律が非常に印象的。
ショパンがこれほどの大作を作ったのは初めてのことであったため、作曲に長い時間がかかったと思われる。若い時期の曲で、ほどばしる情熱や情緒的な部分などが随所にみられ極めて魅力的で、4曲あるバラードの中では一番の人気。シューマンはショパンの作品の中で一番気に入っていたとされる。
バラードという形式はショパンが初めて音楽の形式として用いたものである。元々バラードはイタリア語で「詩、物語」の意味があった。ピアノを弾く人が憧れる有名な曲だが、ちょこっとピアノを練習したくらいでは弾けない大曲。
導入部からかなり独創的で、第1主題は詩人が静かに物語るように始まる。形式に捕らわれないショパンの強烈な自己主張が感じられる。第2主題は非常に甘く魅力的で、次にもう一度第1主題。同じ旋律が爆発するような強音で再び登場する。以降は極めて華やかな経過部。
そしてショパンの独創性が遺憾なく発揮されているのはコーダである。極めてピアニスティックなコーダは、終わりそうで終わらない。聴く者の予想をことごとく裏切ってくれる。
まとめ
- バラードはイタリア語で「物語」の意味
- 若い頃らしい激情と感傷溢れる曲
- シューマンが特に気に入っていたされる
- とても独創的な序奏とコーダ
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