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2010年1月 2日

革命のエチュード (練習曲)

革命の練習曲は激情あふれる怒りのショパンです。そのドラマティックな音の波の魅力は稀にみるものがあります。

この革命のエチュードと幻想即興曲にしびれた人は多いと思う。どちらの曲も激しい情熱が主体の旋律と速いパッセージが特徴。かっこいいピアノ曲、憧れのピアノ曲の代名詞と言っていいかもしれない。それほどまでに強い力を持った傑作中の傑作。初めてこの曲に出会ったのはいつだったか覚えていないが、気づかない内に自分の中で強烈な存在感を放っていた。

真に劇的なこの作品には有名なエピソードがある。「ショパンがパリに来る途中、シュトゥットガルトという場所に滞在した際、そこでショパンは故郷のワルシャワで革命が起き、革命軍がロシア軍に鎮圧されたという知らせを受けた。その知らせを聞いたショパンはやり場のない絶望と怒りに見舞われた。その想いが曲にぶつけられた」というのが革命のエピソードである。

しかし、このエピソードには確実な証拠がなく、現時点ではただの伝説に過ぎない。それでもこの曲には実際に絶望や怒りという感情が渦巻いているのがはっきりと感じられる。従って、証拠のないシュトゥットガルトのエピソードは案外本当かもしれない。

エピソードの真偽はともかく、曲の真に劇的な魅力は普遍的であると言える。そしてピアノという楽器の特性が十二分に生かされている。この曲が練習曲であるということを知って聴くのと、知らずに聴くのとでは大きな違いがある。激しい左手は楽譜を見ると分かるが、まさにエチュード(練習曲)である。左手のいじわるな分散和音や跳躍、音階がひたすら繰り返される。

しかし、ただの機械的な技術の練習ではない。激しい音楽を表現するための練習である。そういう意味で真の練習曲と言える。

この曲から分かる事実は二つある。一つはショパンという一人の人間の激しい感情。もう一つは、ショパンの手がとても柔軟であったということ。実際ショパンの手が柔軟であったという証言がたくさん残されている。
この曲が作曲された時点で、ショパンはまだ若く、自己の可能性を試すために、そして自己の実力を示すためにこれだけの激しい曲を書いたのかもしれない。意外と野心作である可能性は十分にある。

まとめ

  • 左手の激しい練習曲
  • 別れの曲と同じエチュード作品10
  • 怒りや絶望が昇華し、曲になった?
  • 意外と野心作?
  • 革命収録CD1
  • 革命収録CD2

革命のエチュード 収録CD

B000091LCR

アシュケナージの演奏によるロングセラーのCDです。

別れの曲、革命、英雄ポロネーズ、幻想即興曲、木枯らしなどのショパンの代表作品は全て収録されています。ショパンの名曲を手っ取り早く知るには最適のCD。

演奏は世界でも指折りのピアニストであるアシュケナージ。現在では指揮者として活躍している音楽家です。アシュケナージの達成したショパン全集の中からの抜粋になります。オーソドックスで真摯なアシュケナージの演奏は初心者でも違和感なく、安心して聴くことができます。

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