パデレフスキ編 ショパン全集 XI 幻想曲 子守歌 舟歌のレビュー

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5つ星のうち 5.0 初版と原点に忠実らしい楽譜, 2016/11/8
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レビュー対象商品: パデレフスキ編 ショパン全集 XI 幻想曲 子守歌 舟歌 (楽譜)
「ショパンの考えを最も的確に表現した楽譜を作る」と書いてあるとおり、世にある数種の「版」ごとの譜号の表現の差異と、本書で採用した譜号の理由が細々と注解に記載されている、ややマニアックな楽譜。専門家ではないので、読んでいても「そのほうが自然なのかな」と感じる程度で、全体的には特別なありがたみが分からない。譜面自体はキレイで見やすく、書き込みスペースもあって、使いやすい。「舟歌」の楽譜は少ないので貴重。

7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ショパン充実期の3作品を収載した記念碑的名版~テクニーク的部分の異なる処理に関するアドバイスなども, 2015/10/11
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レビュー対象商品: パデレフスキ編 ショパン全集 XI 幻想曲 子守歌 舟歌 (楽譜)
ショパンの作品番号50番台後半~60番台にかけては、実に充実の内容です。
というのもパリにおける彼の創作活動が、マズルカやポロネーズ、あるいはバラードやスケルツォを含め、
極みに達していたからでしょう。
本楽譜には、その頃から作品49の幻想曲(ファンタジー)、
作品57の子守歌、作品60の舟歌(バルカローレ)の3曲のみを収載しています。

子守歌のみはおそらくは彼のポーランド、ジェラゾヴァ・ヴォーラ時代(幼少時を過ごした土地)に盛んに聴いていた祖国の歌などが媒介になり、
割とみじかい楽曲となっていますが、幻想曲は壮大なもので、マーチのようなリズムにのって始まり、
タイを伴う両手アルペジオでテーマが提示された後は、あたかもバラードのごとくアパッショナートで複リズムを刻みつつ、
暫時の高揚をみせ、中声部を伴う和声がメロディアスに展開されると、再びマーチにのって勇敢に移行し、
静かで内省的な中間部を経て、複リズムの嵐が再来、回想の裡に終止します。
全体構造からすると、即興曲とバラードの中間的な性格を持った楽曲ということになりましょうか。

舟歌はきわめてカンツォーネのようなテーマがうねりをみせるメロディアスな楽曲であり、
思わずイタリア語の歌詞などを付けたくなりますね。
最初は単旋律で2つの煌かしいテーマを紡いでゆくのですが、シンコペーションがとても印象深いです。
徐々に高揚をみせ、今度は壮大なオクターブ打鍵にのって、やはりオクターブの和音が呼応し、
嬰ヘ長調を確かめるような全音階につづき、フィナーレではテーマが奔逸的に凝縮され、
呟くような全音階と3度の回転による下行で締められ、やはり嬰へ音に収束する整った楽曲です。

本楽譜収載の3曲については、難度はある程度ありますが、丹念な練習とスケーリングなどが奏功しうる楽曲なので、
タイやスラー、そしてlegatoといった基本に加え、複リズムやシンコペーションといった要素にも留意しながら、
テンポにこだわって演奏されるとよいかと思います。... 続きを読む

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ショパン : 子守唄、舟歌、幻想曲/パデレフスキ編(日本語ライセンス版)のレビュー

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5つ星のうち 5.0 〜♪, 2009/2/4
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レビュー対象商品: ショパン : 子守唄、舟歌、幻想曲/パデレフスキ編(日本語ライセンス版) (楽譜)
舟歌を弾きたくて買いましたが、幻想曲も良いです。
舟歌⇒夏 幻想曲⇒冬 というかんじで
季節を問いません!!

1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ショパン晩年の大作を愛奏可能な原典版〜歌の横溢テーマに3曲を収録, 2015/8/22
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レビュー対象商品: ショパン : 子守唄、舟歌、幻想曲/パデレフスキ編(日本語ライセンス版) (楽譜)
愛奏曲である舟歌(バルカローレ)を弾くためにこの原典版を買いました。

嬰ヘ長調、作品60と、ショパン晩年の大作です。規則的に揺れを繰り返す左伴奏に沿って、
右手がカンツォーネを紡いでゆく中、徐々に高揚してゆき、一呼吸おいてから、
実にハーモニアスなフィナーレへともつれ込み、呟くような煌かしさの裡に曲は閉じます。

フレデリク・フランチシェク・ショパン(〜1849)。
ポーランド郊外生まれの不世出な作曲家・ピアニスト・ピアノ教師であったショパンですが、
初期は比較的モーツァルトら古典派の影響を受けながら、地元の民族音楽との接点を探る中、
音楽活動に入り、快活なマズルカ風ロンドやエコセーズ風の楽曲群を盛んに創作しました。
19〜20歳という若かりし日、祖国は激動の只中にあったわけですが、
そのころすでにピアノコンチェルトを2曲かくなど、ワルシャワ時代を画しました。
(ショパン国際コンクールの最終演目でもありますが…)

そうしたショパンにとって、この舟歌はある意味、そのイタリアニズムの結実であり、
彼がもともとイタリアへの強い憧憬の念とその表現への意欲をもつ一方で、
みずからのバックグラウンドをなしていた、北仏ノルマンディー風の郷愁(ノスタルジア)をも伴う、
きわめてニュアンスにとんだ色彩感豊かな楽曲群の一つといえましょうか。

本原典版には、彼のイタリアニズムを満喫できるこの舟歌のほか、
「雪の降るまち」とも似つかわしいテーマをもつ壮大な作品である幻想曲作品49、
子守唄(ベルシゥーズ)も併録しており、充実の内容となっています。
いわば本巻は、ショパンの歌謡(シャンソン)に注目したもので、
演奏上の留意点も、旋律のレガートに加え、交錯する三声のベン・マルカート、
伴奏の力感(コン・フォルツァ)などにあると考えられます。
演奏者の方々には、ぜひ本巻も参考に、ショパン演奏におけるエレガンスやブリリアンス、
またソフィスティケーションをも探究していただけたら、と願います。

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