標準版 ショパン ポロネーズ集のレビュー

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5つ星のうち 5.0 ショパンのポロネーズを標準版で〜多彩な表出を吟味する, 2014/10/19
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レビュー対象商品: 標準版 ショパン ポロネーズ集 (楽譜)
ショパンのポロネーズを収録した標準版です。

作曲家ショパンにとって、そのポロネーズはみずからの祖国ポーランドと父方の祖国フランスとの間に切り裂かれた運命を、
まさに具現した逸作として位置づけられ、何かと晩年まで執着したジャンルなのです。
例えば、初期の習作段階の作品群にしても、8歳のころ、アマデウス・モーツァルトの影響で作曲したとされるものもあり、
その点では古典派と切り離せないのですが、しだいに彼本来の要素である民族性が醸し出され、
ユニバーサルな中にも、付き纏うポーランド性なるエスニシティをはらんだvirtuosityへと昇華されてゆくその昂揚感こそ、
彼をして、生涯に亘りポロネーズを書かせた原動力となったことでしょう。
ショパンの生誕後約205年、没後165年を経過してしまった現在において、
このジャンル--ポロネーズが持つ意味はますます深く、リストやウィエニアフスキーのそれらと較べても、
音楽史に多大なる貢献をしたともいえましょう。

さて、ショパンにとってのポーランド性が迸り出た作品群ですから、その奔逸をこそ愚直なほどに表現しなければなりません。
例えば、第1番嬰ハ短調では、ベートーベンの影響からか、悲壮感が漂う中、変ニ長調の中間部では華麗な装飾音もちりばめられるなど、
シンコペートされた付点リズムの多用とともに、構成的な仕上がり具合となっています。
また、微妙な調性を持つ第2番シベリアでは、寒々しい開始から中間部で仄見えるリリカルな呟きもまたそうしたポロネーズらしさを象徴しえています。
一方、第3番イ長調軍隊では、英雄的なメロディーが出現し、きちんと刻まれる3拍子に沿って、スケールの大きな楽曲がうねります。
第4番は地味なのであまり演奏されませんが、エチュードにもよく出てくる彼独自の憂鬱の表現でしょうか。
そして、第5番嬰へ短調は傑作のひとつとされていますが、非常にグランドなテーマを持った単一の作品であり、
イ長調の中間部を経た後の回帰(再現部)は迫力があり、ユニゾンアルペッジョによる執拗な反復後、... 続きを読む
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