プロコフィエフ:交響曲第1番「古典交響曲」&第5番のレビュー

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5つ星のうち 5.0 アシュケナージ/シドニー交響楽団のプロコフィエフ・シリーズ、スタート!, 2010/4/29
レビュー対象商品: プロコフィエフ:交響曲第1番「古典交響曲」&第5番 (CD)
2009年からシドニー交響楽団の首席指揮者兼アーティステッィ・アドバイザーに就任したアシュケナージがエルガーのシリーズに続いて送り出すのがプロコフィエフのシリーズとのことで、私も心待ちにしていたが、これがその第1弾のアルバムとなる。交響曲第1番と第5番。どちらもアシュケナージにとっては再録音となる。

交響曲第1番はアシュケナージが指揮活動を始めたばかりのころの1974年にロンドン交響楽団と録音しているが、これはまだ指揮者としてはウォームアップ中の録音といったところであった。それに比して、1985年にコンセルトヘボウ管弦楽団と録音した交響曲第5番は暖色系の音色とスピーディーな展開、様々なソノリティの変化、音色の対応に目覚しい思いをさせられた名演中の名演であった。

さて、時とオーケストラを変え、2009年録音のシドニー交響楽団との当録音である。交響曲第1番「古典交響曲」。さまざまな楽曲で、「最初の一音が大事」というのがあるけれど、この古典交響曲もその典型。最初の一音に注目したい。ザン!素晴らしい。この管弦楽の響き。シンフォニックで豊かな内容があり、それぞれの音の強弱、ベクトルが全て的確に収まっている。そのあとのインテンポで快適この上ない展開はただちに聴き手を引き込んでくれる。めくるめくプロコフィエフの世界だ。

交響曲第5番も同様に練達であると同時に闊達な推進力に満ちた力演だ。オーケストラの音色そのものはコンセルトヘボウ管弦楽団と比較したとき、ややパレットが少ないかもしれないが、それでも金管の豊かな響きとティンパニ、弦楽合奏の間合い、距離感が良く、的確に収まっている。音楽の節の始まりと終わりに必然性があり、受け渡しにまったく余分な力がない。自然であるが、流れは確かで力強い。第2楽章も推進性を印象付ける音楽で、各楽器も思いのままに弾けて、適切なスペースがあり、しかも順序が良い。第3楽章から第4楽章へのアタッカ気味での繋がり感も良好。終楽章はプロコフィエフらしい迫力とグロテスクが見事だが、演奏は洗練されていて、過度に泥臭くならない。フィナーレの決然たる終わりはエネルギーの急激な膨張と収縮を感じさせて心地よい。... 続きを読む
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