"ベートーベン / ピアノ・ソナタ第30番,第31番,第32番"のレビュー

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5つ星のうち 5.0 心の技能を求めて, 2016/9/20
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レビュー対象商品: "ベートーベン / ピアノ・ソナタ第30番,第31番,第32番" (CD)
ベートヴェンの後期三大ピアノソナタ「第30番作品109 第3楽章」は、
Dame Myra Hess の名演奏によって、私には特別な曲で、
私にとって彼女を凌駕する名演奏はあり得ない程の思い入れのある作品です。
ベートヴェンの魅力を感じた恐らく初めての演奏だったからで、
ロマン派が苦手だった私が、感情的なベートヴェンの作品を好きになる機縁の演奏でした。
聴き重ねて、益々魅力を感じる稀有な作品のひとつで、
こんなに魅力的な作品を創作出来るベートヴェンはどのような人か興味がわいてくる作品です。

趣味嗜好に合う作品に出会うと、様々な音楽家による演奏を聴きたくなる性分で、
迷った時は、古楽はMUSICA ANTIQUA KÖLN 、ロマン派はアシュケナージの演奏を選びます。
期待を裏切られることがなく、鑑賞するほどに気づくことがある、
それも日常の形而下から形而上まで幅広い事物に関して、
考えるきっかけから結論まで軌跡がなだらかで落ち着いた生活へと運ばれてゆく効能があります。
「大声でわめかない」演奏だからと、私には感じられるからで、ある意味守護神的な録音です。

詭弁により心が混乱して帰宅する息子を迎え入れる事となった小学3年から中学時代を経て今に至るまで、
soothingが私に求められた技能でした。泣きながら寝室で頭を壁にぶつけている息子や、
玄関で連日の感情爆発、帰宅後に平常心の保持と葛藤からの解放のために私が出来たこと、
日常で当たり前の生活行為を息子の状態に合わせることに収斂されていきました。

大好きな作品は動画で公開レッスンも視聴し、
いかに多くの配慮と技巧を編成し統合して演奏されるかを、具体的に知り得て、
いつも息子のケアに関して我が身を振り返ることとなりました。繊細さと柔軟性・多様性の訓練です。

「ピアノソナタ第30番作品109」は、第1・第2楽章ともに魅力的で、
第3楽章の冒頭の求心力のある主題の旋律と、第6変奏から次第に高揚していくクライマックス、... 続きを読む

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5つ星のうち 5.0 ベートーヴェン演奏の金字塔!, 2013/9/30
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レビュー対象商品: "ベートーベン / ピアノ・ソナタ第30番,第31番,第32番" (CD)
 全集版からのカップリングで、有名な後期三大ピアノソナタとしての発売です。この曲を初めて聴いたのは今から30年前学生時代にレコードで買って聴きました。その時から今日まで私のアシュケナージ評価は変わっていません。彼は私にとって最高のベートーヴェン弾きの一人です。特に第30番のソナタの演奏は最高峰の出来栄えです。幻想曲風ソナタとの言われるこの曲を自由闊達に詩的に表現したこの演奏は、他のピアニストの追随を許さない水準に達しています。当時の「レコ芸」誌でも評論家諸氏の投票ではグルダではなく、アシュケナージのこの演奏をトップに推しました。ちなみに3位にブレンデルの演奏が入っていたのを記憶しています。これは私の勝手な個人的な感想ではなく、客観的な評価と言ってもよいでしょう。
 これだけ独創的な演奏をアシュケナージが成し遂げたのは、おそらくはバックハウスやケンプに代表されるドイツの伝統的な解釈の乗り越えを意図したからでしょう。その道は困難を極め、第31番と第32番は内面深く沈潜するあまりに音楽の前進が止まってしまい、暗く静かな演奏に終止しています。しかし、第30番のソナタの成功は、この曲特有の美的感覚がアシュケナージの磨かれた音楽性と見事に適合したからではないかと思います。こうしたマッチングは第21番の「ワルトシュタインソナタ」、第29番の「ハンマークラヴィーアソナタ」でも成功していると思います。研鑽を重ねて独創的な表現を追求したアシュケナージの努力に拍手を送るとともに、このアルバムを心より推薦します。

15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 どこか安堵感のある3つのソナタ, 2006/1/3
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レビュー対象商品: "ベートーベン / ピアノ・ソナタ第30番,第31番,第32番" (CD)
この方の演奏はやはり非常に優しいですね。
悲壮感や厳しさに全て優しさ・安堵感が感じられます。
21番を聴いたときは少し物足りなかったですが、最後の3つのソナタでは
その優しさが発揮されている曲が多いと思います。
個人的には、31番2楽章と32番1楽章はもう少し厳しい演奏が好きです
が、この方らしい演奏で、他の演奏家とは違った解釈で聴けました。

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