ベートーヴェン : ピアノ協奏曲第5番 「皇帝」のレビュー

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5つ星のうち 5.0 ベートーヴェンのピアノ協奏曲で、どれか1つ選ぶとしたら、このメータ&アシュケナージ盤, 2016/8/30
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レビュー対象商品: ベートーヴェン : ピアノ協奏曲第5番 「皇帝」 (CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」/ 第4番
ピアノ:ウラディーミル アシュケナージ
ズービン・メータ 指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1983年 11月 ウィーン・ゾフィエンザール

自分の所持する盤は、最初期のLONDON BEST 100(FOOL-23016)であるが、アマゾンさんに出品がないので、もう1つ新しいNEW BEST 100の方にレビューしてみたい

自分がベートーヴェンのピアノ協奏曲で、どれか1枚だけ持っているとすれば、このメータ&アシュケナージ盤に止めを刺す。。。
というか、この録音は一定期間に全集として収録され、それがレコードアカデミー大賞を受賞している
協奏曲の部門賞ではなく、総合的な意味での大賞ということでも、しっかり評価されている演奏ではあるのだが、だからと言って自分の好みに合うかはまた別である

先ず1つに、1枚だけ選ぶ必須条件として、聴き飽きないということがある。。。
この演奏は、聴くたびに新しい発見があり、また新鮮なアプローチに聴こえたりもする
普遍性、中庸性というのも大切だが、この演奏は非常に雄渾でダイナミックなものなのだが、それでいて女性的と言ってもいい程に柔らかい感性に貫かれている
それがこのアシュケナージというピアニストの不思議なところでもある

自分のイメージするアシュケナージは、指揮者で言えばシベリウスやラフマニノフ、ピアノで言えば断然ベートーヴェン弾きなのだ
この、独特の響きの重厚さと金属感のある調律、決してテクニックに溺れない、躊躇いつつ、歩みを確かめる様なテンポ感、力強い打鍵が、ベートーヴェンの無骨さと男性的な意志にピッタリなのだ
かと思えば上記の如く、抒情、緩徐楽章の女性的とも言える程のチャーミングな色香と繊細さ、ロマンティシズムの発露が、この音楽と相性がいいのである
それについては、本当に自然にアプローチしていて、なんの無理も違和感も感じないのだ

アシュケナージはハイティンクとも素晴らしい協奏曲を録音しているが、このメータとの相性も頗るいい... 続きを読む
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5つ星のうち 4.0 美女と野獣の爽快・豪快・繊細な名演。, 2012/10/22
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レビュー対象商品: ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 皇帝 (CD)
さすがに安心して聞いていられる組み合わせ。
ショルティとアシュケナージの面白いところは、音色や音楽の雰囲気は、豪腕男と貴婦人ほども違うのに、
音の際だち方、鮮明さが、同質な点。曲の仕上がり感が、美女と野獣のダンスのよう。

このカップルは、互いの表面の違いがはっきりしているだけに、一歩踏みこんだところで協調点が確認されると、
理想的なものになる。自然に、無理なく、音楽が奏でられる。ショルティはきびきとした推進力でオーケストラを
ドライブさせ、アシュケナージは可憐な磨きぬかれた美音で応えていく。

ピアノ・コンチェルト「第5番」。これはベートーヴェンにとって、もう次を書く必要のない、
ピアノ協奏曲の完成形作品になった。ショルティ×アシュケナージの演奏は、それにふさわしい。
アシュケナージは指先で軽く弾き流したり、流れでさらっといくところを、丁寧に弾き込んでいく。
その結果、叙情的な弱音の魅力が引き出され、おもわず聴き入ってしまう。

叙情的な弱音部、前半はヴァイオリンのピチカートが同伴し、後半ではバスが低音を弾き続ける。
トッティに至る流れと構造を、初めて魅力的だと思い、味わった。
スタッカートのくり返し部分では、ホルンが加わる。この構造だけで仕上がっているので、カデンツァはない
(入れないようにと作曲者が指示している)。シカゴ響もショルティの指揮で鳴りきっている。

第2楽章は、第1楽章と第3楽章のつなぎみたいになる場合があるが、ショルティ×アシュケナージでは
存在感がある。それはお互いの響きをよく聴いているから。まるで何か言葉を話しているような、
もうちょっとで楽器がことばを語り出してしまいそうな雰囲気。

このアルバム、録音もいい。マイクがピアノのかなり近いところにあるようで、音がヴィヴィッドに
粒だって聞こえる。オーケストラも、それに重なりながら、音がこもらないで抜けがよく、音場の広がりがある。
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5つ星のうち 5.0 炎の出るような皇帝です, 2007/7/3
レビュー対象商品: ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 皇帝 (CD)
アシュケナージはベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を3度録音しているが、これはその最初の録音のものだ。一般的には2度目の録音であるメータ、ウィーンフィルとのものの人気が高いが、この最初の録音も捨て置けない価値があり、このような機会に再びリリースされるのはうれしい。

というのも、ショルティとレコーディングされた一連の協奏曲の中でも、この皇帝の燦然たる魅力がまた格別であるからだ。アシュケナージは、元来、スタンダードともいえる演奏を心がけ、それでいて、楽曲の輪郭を的確に整え、その前提のもと、詩情を湛えた表現を試みるスタイルを持っている。そして、その普遍性こそが、彼の存在を高めたし、数多くの録音が長く広く愛聴される所以だろう。

この「皇帝」においても、そのスタイルが大きく変わっているわけではないが、しかし、中にあってきわめて気迫を前面に出した録音であることは間違いない。この時期のアシュケナージは有名なリストの練習曲や熱情ソナタの録音のように、炎の出るような演奏をしている時期で、ショルティのすこぶる英雄的ともいえる演奏に真っ向からぶつかり呼応する様子がすさまじい。そして絶対的な音色の美しさはどんな時でもキープされており、それこそアシュケナージの皇帝であると気づく。あっという間にエンディングを迎えるだろう。

余白に収められたワルトシュタイン・ソナタも知情意のバランスの取れたアシュケナージならではの行き届いた演奏だ。
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