ラフマニノフ・レアリティーズのレビュー

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5つ星のうち 5.0 感動と感謝。長い歳月をかけたプロジェクトが完結。, 2012/6/11
レビュー対象商品: ラフマニノフ・レアリティーズ (CD)
セルゲイ・ラフマニノフ(Sergei Rachmaninov 1873-1943)の作品の普及・啓発を主眼とするラフマニノフ協会の会長を務めるウラディーミル・アシュケナージ(Vladimir Ashkenazy 1937-)は、若いころから、ピアニストとして、そして指揮者としてラフマニノフの作品を積極的に取り上げ、演奏をしてきた。かつて、ハリウッド映画のサントラのように扱われることすらあった楽曲が、偉大なクラシックの系譜の中で数えられるようになり、交響曲第2番が名曲の誉れを勝ち得、数々のピアノソロ曲や室内楽、合唱曲、歌曲までもが、広く聴かれるようになった現在、振り返ってアシュケナージの果たした功績はひとかたならぬものがある。

そんな大ピアニスト、アシュケナージが、75歳となる2012年になって、「ラフマニノフ・レアリティーズ」と題したピアノ・ソロアルバムをリリースすることは、多くのクラシックフアンにとっても何らかの感慨を受けるものではないだろうか。このアルバムは、めったに聴くことができないラフマニノフの初期の作品を含めてアシュケナージがこれまで録音していなかったものをすべて集めたもので、ついに、アシュケナージが文字通りその生涯をかけたライフワーク「ラフマニノフピアノ作品全集」が完成したことになる。一応、収録曲を記そう。

1) ピアノのための小品 変イ長調
2) 7つのサロン的小品集(夜想曲、ワルツ、舟歌、メロディ、ユモレスク、ロマンス、マズルカ)
3) 3つの夜想曲
4) 無言歌
5) シコルスキ社の楽譜による初期ピアノ作品集(カノン、フーガ、ロマンス、4つの小品、 前奏曲 ヘ長調、幻想的小品、フゲッタ)
6) オリエンタル・スケッチ
7) 15のロマンス op.26から第12曲:夜は悲しい(アシュケナージ編)
8) 晩祷〜第5曲:主宰や今爾(なんじ)の言(ことば)にしたがい(アシュケナージ編)... 続きを読む
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5つ星のうち 5.0 最終曲の噛みしめるような演奏が感動的, 2014/11/13
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レビュー対象商品: ラフマニノフ・レアリティーズ (CD)
 タイトル通り、ラフマニノフのレア作品、それも小品を多く集めたピアノ作品集。1曲目は近年までアメリカ国会図書館に埋もれていた作品だし、修業時代の習作も含まれる。画家でいうとスケッチ集のようなアルバムでもあるので、正直、完成度がもの足りない作品も含まれているように感じた点は否めず、ラフマニノフらしい、絢爛豪華な旋律と技巧の洪水を期待すると少し肩透かしを食うかもしれない。(これは涼しい顔してサラっと難曲を弾いちゃうアシュケナージの個性と技巧による要素も大きいように思う。)資料的価値、ラフマニノフに対する弾き手の執念へのリスペクトを含めて、この星付けとした。

 個人的なお気に入りは、2分弱の小品にドラマが練り込まれた1曲目、ラフマニノフ本人が自身の葬式で演奏を望んだという、穏やかな響きが切ない最終曲。この曲でラフマニノフのピアノ全曲録音企画を終えるというのは当たり前なのかもしれないが、この作曲家に自己を投影し続けたかのように見える人生を歩んだ高齢の音楽家が、ラフマニノフの墓前に花をお供えしているような味わいが感じられるというと、深読みになるだろうか。僕は特別アシュケナージに思い入れのある聴き手ではないが、この最終曲の演奏は名演だと思う。
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