R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」&メタモルフォーゼンのレビュー

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5つ星のうち 5.0 チェコフィルの、アシュケナージ時代の最良の作品の一つ, 2006/8/13
レビュー対象商品: R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」&メタモルフォーゼン (CD)
1998年にアシュケナージがチェコフィルの首席指揮者となったとの報を聞いて、意外な感を持った人も多かったかもしれない。結果的にアシュケナージがこのポストを勤めた2003年までの時期は、チェコフィルにとっても実りの多い時期となった。まずなにより、この国際的なオーケストラがなぜか閉鎖的なレパートリーを持っていたことに風穴を開けたことが大きい。特にリヒャルト・シュトラウス、ラフマニノフといったレパートリーが加わったこと、そしてそれらの演奏・録音内容が、このオーケストラが世界超一流のオーケストラであることを立証したのはなによりである。

ここに収録された「英雄の生涯」と「メタモルフォーゼン」は、そんなアシュケナージ時代の最良の作品の一つといってよい。

なんて素敵なオーケストラ・サウンドだろう!一聴してだれもが心奪われるのではないか?冒頭の弦による導入の美しい響き。そこから天高く駆け上がるような飛翔感、リズムを加える金管陣の豊かな音色と質感、そして全管弦楽による合奏の瑞々しい響き!そこではすべての楽器が適切な情報量を持ちながら、一体となって聴き手に寄せてくる。その爽快感の比類なさ!木管と独奏ヴァイオリンのかけあいはビロードのように繊細で多彩に色合いを変えながら時とともに移ろう。戦闘シーンでは舞台裏のトランペットの方向に呼応しどよもすように呼応する合奏音の迫力がすさまじい。まさに中心めがけて一点にたたみかけるような気迫みなぎる演奏だ。

メタモルフォーゼンも楽器のバランスがこれ以上ないくらい見事である。ともに同曲のあらゆる録音において、ベストと呼ぶにふさわしいものだ。
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5つ星のうち 5.0 チェコフィルにとって画期的な転轍点とも言える名録音, 2008/10/27
レビュー対象商品: R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」金管合奏曲集 (CD)
アシュケナージは1998年から2003年までチェコフィルの音楽監督を務めたが、就任当初、自分のここでの仕事は、「このオーケストラが国際的で多彩な多くの作品に対して一流の演奏が可能であることを、より明らかにすること」と思っている、という風に語っていたと記憶している。じっさい、チェコフィルにはスラヴ系の指揮者がいて、そのジャンルの作曲家の演奏をすることが一般的であり、そうなった一因は、レコード会社としても「チェコフィルによるお国モノ」を「はずれのない企画」として重宝したという面がある。つまり外因性の問題なので、外から自分のような人間が招かれたのは、その問題を解決するいい機会ですね、とアシュケナージは語ったのだと思う。

果たして、アシュケナージが中心的に取り組んだ作品の一つが、いままでチェコフィルがほとんど録音してこなかったリヒャルト・シュトラウスの作品群である。

この録音は本当に素晴らしい。冒頭の低弦の響きからしていかにもシンフォニック。そして全管弦楽による音の色合いの深く柔らかな融合。もちろん一朝一夕で到達する音ではなく、真にヨーロッパの中心にあり、だからこそはぐくまれた歴史的背景までもがたちまちのうちに伝わってくる。色めく場面での細やかなアンジュレーションを表現しつくした微細な変化はまさに至福の音色だ。そして戦闘シーンでの立ち上る緊迫感と勇壮なる中央突破力はまぎれもない本物ならではの迫力。真髄に響く音色だ。ここまで再現した録音技術も見事の一語に尽きる。

それに加えてこのアルバムにはリヒャルト・シュトラウスの書き残した貴重な金管楽器とティンパニのためのファンファーレが一通り収録されている。12本のトランペットを要するものや、演奏時間が優に10分を超えるものなどあるが、いずれも技術的に至難の楽曲であり録音もほとんどない。しかし個人技にも圧倒的なチェコフィルのことに看板とも言えるブラス陣の意気揚々たる演奏は健やかな美しさに満ちている。技術的な苦しさを垣間見ることも無く、壮大な音の伽藍を築き上げた圧巻の内容だと思う。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 アシュケナージの指揮者としての評価を、決定づけた1枚, 2014/7/16
投稿者 
レビュー対象商品: R.シュトラウス:英雄の生涯 (CD)
ウラディーミル アシュケナージは、バレンボイムと並んで一流ピアニストの指揮者転向組の代表格であるが、転向後の評価は演奏によってかなりバラツキがあると思われる
自分が聴いて特にいいなと思ったものは、ハレルと組んだドヴォルザークのチェロ協奏曲、シュスタコーヴィチの交響曲第7番レニングラード、そしてこの『英雄の生涯』である
シベリウス等の北欧系の演奏もいいものが多い

ロンドンデッカでR.シュトラウスの曲を数々手がけているが、同じレーベルのブロムシュテットと競い合うような形になっており、やはり多少の格負けをしている感が否めない
その中で、『アルプス交響曲』が独特の冴えと個性を見せ、完全な独壇場となったのがこの『英雄の生涯』であり、レコードアカデミー賞受賞、レコード芸術、朝日視聴室ともに特選である
そんな世間的な評価など関係なく、この英雄の生涯は神懸かり的に凄い

先ず、冒頭の低弦の入り方からして、突っ込むような面持ちがあって切っ先鋭く、そこから続くブラスも奥行きのある冴えたもので、非常に覇気やエネルギー感がある
それだけで、徒者ではない雰囲気を感じるのだが、その勢いと印象は終盤まで全く衰えることなく、かえって増していく様相すらある

アシュケナージは、曲によっては感情が先に走って、先急いだような感じになったりするのだが、この曲に関しては本当にいい方に作用している
クリーブランド管は、逆に名人芸的なアンサンブルの、正統的な解釈の楽団というイメージが強いのだが、アシュケナージのいい面が生かされていて、真に熱い血の通った音楽を聴かせている

テンポ設定は些か早目で、サクサクいくのだが、雑な感じは毛頭ない
変にマッタリしたシンフォニックな演奏よりも簡潔&モダンで、標題音楽的なこの曲のコンセプトイメージに近い気がする
そういった意味では、カラヤンやシノーポリの名盤は、些か華麗すぎて耳に重い

中盤から終盤にかけての、戦闘シーンを表現する場面の超ど級の迫力とメリハリ、回想シーンの懐古的ロマン性、耽美的な性格も大らかで美しく、非常に秀逸である... 続きを読む
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R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」&「金管合奏曲集」のレビュー

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12 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 大御所の壁は高かった。。。, 2001/10/27
レビュー対象商品: R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」&「金管合奏曲集」 (CD)
リヒャルトはねぇ、やる方は大変なんだよね。決定盤はことごとくカラヤンがものにしちゃっているし。
たまにアンドレ・プレヴィンなんかがいい録音残してたりするケド。
この曲って「英雄が自分の生涯を追想する」ってゆーテーマでしょ。カラヤンって地で出来ちゃうんだよね、きっと。自分自身英雄なんだもん。んでベルリンフィルの名人芸がそれに輪を掛けちゃうわけ。
スケール、情感、ディティール、どれをとってもアシュケナージ盤はカラヤンに及んでいない。SACDのライナーに「等身大の英雄」とか書いてあったけど、評論家も苦し紛れってゆー感じだよね。
端的に言ってくと、木管のアンサンブル。ベルリンフィルは音程を厚くするも合わせるも自在、って感じでニュアンス豊富。そいでチェコフィルの金管・弦ともちょっと消化不良気味。音程合ってね-ぞー。
極めつけは2楽章のソロヴァイオリン。カナリつらいのよね。ベルリンフィルと比べてこれが一番見劣りするとこ。4楽章では同一人物とは思えないほど持ち直してるから、2楽章の日は体調が悪かったのかもね(収録は3日間に及んでいる)。
録音はイイ。それもかなり。DGのカラヤン盤がマルチマイクむきだしでオーケストラが一直線に整列しちゃうのと比べると、アシュケーナージ盤は定位感や奥行き、臨場感とも抜群。2階席前列中央に座ってる雰囲気は味わえまっせ。
演奏内容は「?」だけど、SACDの良さは味わえると思う。
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