J.S.バッハ:小プレリュードと小フーガ集 ほか(日本独自企画盤)のレビュー

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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 オリジナル・アルバムに似て非なるもの。レコード会社によるアレンジ版。, 2012/4/1
投稿者 
ボヘミャー (千葉県)
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グールドのディスコグラフィーには、主要なレパートリーとされるものの他に、周辺に位置するアルバムがある。
それらには、独特な存在感と、味わいがある。この1枚も、本丸のバッハ・アルバムでありながら、
グールドがバッハや曲と向き合うのではなく、自分自身と向き合っているような、個人的な響きが記録されている。

このアルバムの『オリジナル盤』は、グールド本人のディレクションによって、
収録曲は「プレリュードとフゲッタ ホ短調 BWV900」で終わっている。

本ディスクは、ジャケットこそオリジナル・ヴァージョンだが、
内容的にはレコード会社が、後で手を加えている。

「BWV900」以降の曲は、文字通りとって付けたもの。
聴いていて、どうもヘンだと思ったが、最初、その理由が分からなかった。
しばらく経って上記のことが判明し、オリジナル盤を買い直した。

ちなみにそれらの後からレコード会社によって追加された曲は、
『未完のイタリアン・アルバム』にも収録されている。

グールド・ミュージック(アルバム)にとって、
演奏がすべて終わった後の「最後の余韻」は、非常に重要。
ボーナス・トラックの追加は、それを味わう機会をリスナーから奪っている。

グールドは、彼が制作したアルバムの実質的なプロデューサーだったから、
内容的な決定を、選曲から、曲順に至るまで、すべて自身で行っていた。
だから彼のアルバムは、できるだけ彼が生存中にリリースしたオリジナルの「内容」で持っていたい。
それでこそグールドを聴いたことになる。

ちなみに同一ジャケットのオリジナル盤は、☆5つの名盤。

4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 グレングールド, 2012/12/25
投稿者 
しんじ
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演奏は素晴らしい!
だけど、グールドの歌?まで入っているので(笑)星4つとさせていただきます。

2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 小粋な小品を透明で繊細なタッチで素晴らしい演奏を聴かせてくれる!, 2014/4/22
投稿者 
月夜の案山子
小プレリュード、プレリュードとフゲッタなどの小粋な小品をおさめたものである。グールドはこれらの曲を天才的な運指と繊細なタッチですばらしい演奏を聴かせてくれる。
グールドの美点は、どんな美しい曲でも甘ったるい演奏にならないことである。甘ったるい演奏はすぐに飽きる。

グールドが亡くなる2,3年目前の録音であるが、そのような翳は全くなく、透明感のあるとても美しい演奏である。これが、グールドの到達した境地かも知れない。

私の愛聴盤であり、「インベンシォンとシンフォニア」「イギリス組曲・フランス組曲」「パルティータ」とともにベスト4に入る。

なお、りマスターにより、1993年のGOULD EDITIONとは、若干音質が異なるが、買い替えるほどのものではないと言うのが、私感である。ただ、これから買う人は、2012年の輸入盤のPrays Bach(GOULD COLLECTION)の方が安価で音質も良いのでお勧めである。

この曲には、ニコラーエワの演奏があり、こちらは模範的な格調の高い演奏で、聴き比べてみる価値はある。格調の高さでニコラーエワ、楽しさではグールドというところか。

なお、最後の5曲は本来性格の異なるものを、販売者が付け加えたものであることを付記しておきたい。(GOULD EDITIONでは「未完のイタリアンアルバム」に入ってる。)

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バッハ:小プレリュードと小フーガ集(紙ジャケット仕様)のレビュー

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 無心に音に耳を傾けられる貴重な1枚。, 2012/5/9
投稿者 
ボヘミャー (千葉県)
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レビュー対象商品: バッハ:小プレリュードと小フーガ集(紙ジャケット仕様) (CD)
ある作品との出会いは、内容も重要だが、こちらの精神状態も大切な要素になる。
シェークスピアで言えば、「冬物語」のように、大作や有名作品でない時、
余計な力みや先入観を持たずに、その表現者や作品世界と接することができる。

このアルバムは、そうした作品で、自然な形で、グールド演奏と向き合える貴重な1枚。

壁が崩れた廃屋のような一室の角に立つ、黒ずくめのグールドの真っ直ぐな視線。
窓の向こうにはトロントの光景がうっすらと見える。タイトルなどの文字は墨1色で、
ジャケットの四方は黒枠で囲まれている。

この人物は、あと2年間しか、この世にいない。

そこから聞こえてくる「小プレリュード」。そのハープシコードのような乾いた音。
明瞭な輪郭で際だつ右手と左手の音形。それは軽やかで、踊るような動きがある。
「ゴルトベルク」のデビューから25年。自身の音楽的作業をほぼ成し終えた時点で弾かれる、小規模で簡潔な曲。

グールドのディスコグラフィーには、主要なレパートリーとされるものの他に、周辺に位置するアルバムがあるが、
それらには独特な存在感と味わいがある。この1枚も、グールド本丸のバッハ・アルバムでありながら、
グールドがバッハや曲と向き合うのではなく、自分自身と向き合っているような、個人的な響きが記録されている。

グレン・グールドそのひとが、そのままで、そこにいる。そういう印象のアルバム。
これを聴くと、ブラームスの間奏曲集すら、作為的に思えてくる。その点でもグールドの作品中できわめて独特。
グールドという人が生まれ、生き、演奏し、それを残した。その刻印が、形になった1枚。

何度か聴いていくうちに印象が変わってくるアルバムでもある。
最初は「自己との対話」的性格を強く感じたが、次第にそれが閉じられたものではなく、
開かれた、微光に照らされたもののように思えてきた。
静かな幸福感に包まれる音楽体験。... 続きを読む

2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ジャケ買いしたくなるグールドの逸品, 2008/9/17
投稿者 
ともぱぱ
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レビュー対象商品: バッハ:小プレリュードと小フーガ集(紙ジャケット仕様) (CD)
79年と80年に録音され、私の記憶が正しければ、リトル・バッハ・ブックと同時期にグールド・デビュー25周年を記念して80年にLPが発売された作品。

私は他のクラシック演奏家による、本作に収録されたバッハ作の小プレリュードや小フーガの録音を耳にしたことはない。あったとしても、本作でのグールドの演奏にはとても及ばないだろう。

他の演奏家がこれらの曲、特に小プレリュードに注目しない理由は、息子の学習のために編まれた小曲集に含まれているからだ。いわば教材・子供のための鍵盤楽器の練習曲。しかし、我々は、同じく教材の曲バッハ:インヴェンションとシンフォニアに新たな命を吹き込んでとてつもない傑作に仕立てたグールドの手腕を知っている。本作もそれに劣らぬ名作だ。練習曲に新たな光をあて、シンプルだからこそ骨格を揺るがすことのできないバッハの曲想を明らかにする。このようなバッハの小品・教材の曲が驚くような魅力の宝庫であることを我々に提示することに関しては、残念ながらグールドを上回る演奏家はいない。彼の独壇場だ。その得意の小曲集をデビュー25年記念作として企画する、不敵なまでの自信とそれを裏打ちする典雅なピアノの響き。グールド入門に適した1枚としても推薦する作品だ。

私がグールド入門者に本作を薦めるもう1つの理由。それはこのジャケット写真。アパートのがらんどうの部屋に1人たたずむグールド。クラシック作品でジャケ買いしたくなるような作品はほとんどないが、本作はジャズかロックのアーティストと見紛うようなかっこよさ、滲み出るグールド晩年の精神的高尚さにしびれる。クラシック作品でジャケ買いしても後悔しないだろう、惚れ惚れする素晴らしさだ。私はグールドの作品のジャケット写真では本作のものが一番好きだ。

2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 演奏自体は★5つ, 2015/8/19
投稿者 
あまと〜る
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晩年の演奏とは思えない、またバッハ作曲にしては珍しいすごくノリの良い演奏が含まれています。
ただ一部の曲の中高域がピアノらしくない(琴のような?)ような音で収録されているのが残念です。
それが気になければ★5つなのですが・・・。

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5つ星のうち 5.0 小品を光り輝かせる才能, 2005/8/20
投稿者 
voodootalk
レビュー対象商品: バッハ:小プレリュードとフーガ (CD)
1979年10月10日、1980年1月10・11日、2月2日トロント、イートンズ・スタジオにて録音。ニューヨーク30thストリート・スタジオに次ぐ彼の根城である。(●^o^●)
このアルバムにおさめられた曲はバッハの小品集とも言うべき作品だが、グールドはむしろこうした小品を光り輝かせる才能に長けていた。ケーテン時代の1720年頃のこれらの小品たちはグールドのピアノにより見事に磨かれ光り輝いている。
これらの曲はピアノのために作られたものではなく、クラーヴィア(チェンバロ)のための作品である。それをピアノの中でいかにバッハの意図を表現するかがグールドの生命線であった。そのために彼は多種多様なレコーディング・アプローチを繰り返し、多くの解釈を捨て去り残された1つの解釈としてアルバムを発表してきた。こういうピアニストは他にはいない。そしてバッハの奥の奥までレコーディングをしたピアニストもいないし、今後も登場しないだろう。
頭の中でシナプスが蠢き出し、ここは左手でこう弾いているな、ここは右手でこのタッチか、と両手が疼いてしまう演奏である。(●^o^●)

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