シューマン:ピアノソナタ第1番/幻想曲ハ長調のレビュー

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5つ星のうち 4.0 珠玉のソナタ第1番, 2010/1/9
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レビュー対象商品: シューマン:ピアノソナタ第1番/幻想曲ハ長調 (CD)
ピアノソナタ第1番では、極度に安定した音の粒と、曲想の内面性を見事に表出させ、突出して聴き応えがある。
冒頭の左手アルペジオの運指の安定性一つとっても神業的で、その後の盛り上げ方も絶妙だ。
全4楽章を通してのバランスも、非常に良い。
ロマンの香り高いソナタ第1番だ。

次に、幻想曲に入ると、少し期待外れだ。
ショパンの練習曲やベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番の録音で見せた様な凄みは、あまり感じない。

第1楽章は独特なアルペジオに包まれているが、ポリーニ特有の凄みで弾ききるのかと思えば、意外にそうではない。
静かで、幻想的雰囲気たっぷりの弱音部では、少し間延びした様な印象すら受ける。
ただ、中間部はかなり速めで、たたみ込む様な演奏で、迫力十分だ。

第2楽章第3楽章ではポリーニ節が復活するが、第1楽章は、あまり期待に応えてくれていない。
シューマンの幻想曲は、世界最高レベルのピアニストが、軒並み録音しているので、それらを上回るものを期待してしまうのかも知れない。

総じてこのCDでは、ピアノソナタ第1番の素晴らしさの方が光る。
そもそも、CDのタイトルからして、幻想曲を前面に出していない。

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5つ星のうち 5.0 胸いっぱいの愛を, 2005/3/27
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レビュー対象商品: シューマン:ピアノソナタ第1番/幻想曲ハ長調 (CD)
1973年4月ミュンヘン・ヘルクレスザールにて録音。
ピアノ・ソナタ第1番嬰へ短調作品11は1833-35年に完成している。誰しも感じることだがロベルト・シューマン(1810-1856)の素晴らしい曲は20才から30才の10年間に集中している。そしてこの中からポリーニが最初のシューマン・レコーディングにこの曲を選んだところが面白い。ポリーニのダイナミズム溢れる演奏スタイルはまず、ショパン弾きのイメージを払拭するようにストラビンスキーのペトルーシュカで始まりを告げ、ショパンでは圧倒的なエチュードを最初に選択した。まさに自らのポリシーを見事なまでに吐露した選択だ。
そしてここでのシューマンのピアノ・ソナタ第1番嬰へ短調作品11は目ならぬ耳からウロコのような演奏を聴かせる。僕に言わせればこの演奏はクララへの愛で一杯なシューマンである。『胸いっぱいの愛を』表現した初めての演奏だ。
この後ポリーニはシューマンを封印する。次のシューマンは1981年同じヘルクレスザールでの『交響的練習曲』と『アラベスク』である。そして今はどんどんとシューマンをレコーディングしてきている。このあたりがまた面白い(●^o^●)。
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