ポリーニ ショパン エチュード集
マウリツィオ・ポリーニ

レヴュー
ショパンのエチュードと言ったら真っ先にこのCDを挙げる人が多い名盤の筆頭。とりあえず凄い。1曲目から信じられない程のテクニックと強靭な音で聴く者を圧倒する。音符一つ一つがレンガブロックのように積み重なって音楽を形成していく。それは決して崩れることなく一切の不安感を与えない。この1曲目のハ長調を聴くだけで、このCD全体の性格を自ずと見えてくるのである。
人間の指の限界は多分この CDの演奏ではないだろうかという一つの指針である。エチュード(練習曲)という曲の性格からなのか、ポリーニは完璧な技術のみを追求している。このCDのような演奏は、恐らくショパンの望んだようなものではないだろうが、音楽の一つの形として受け入れたい。















